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野田聖子議員が提起してくれたこと

以下,ツイッターで発言した内容より

不妊治療について,(思慮が浅い)街の声を届けるのがTVの仕事だろうか。
海外で卵子提供を受け,出産したことについて「不自然だ」という人と,結婚して数年すると「まだ子供できないの?」と聞く人には同じ思考が流れている気がする。

あと,出産時の母親の年齢も当事者(父母や医師など)以外には関係ないと思う。
不可逆なものに絶対の価値を置かれても困るし,年齢リスクを引き受けても,授かりたいと思っているのだから。

「子を産み育てるのは時代に関係なく尊い」
「昔の価値観で出産を捉え続けるべき」
どうも両者をイコールで捉えている人が多いように思う。私は決して同じことだとは思わない。医学のレベルも社会環境も異なるのだから。

不妊治療について補足。体外受精を禁止している法制度についてとか,制度論に賛否意見を言うことと,現に授かった命に自分の倫理観を押し付けることとは区別するべき。
受け取る側も,発言者の当事者性について見極める必要がある。50過ぎの街行くおじさんの声なんて聞く必要なし(かどうかについて,自分で見極めよう)。

なお,個人的には「人口の減少傾向への対策」というような政策的背景と,不妊治療についてあまり過度に結びつけるのは乱暴な議論だと思います。
人口を増やすのは,両親が子を産み育てやすい社会作りをすることで実現すべきです。→すなわち労働環境とか保育園問題とか
不妊治療については,もっとミクロな視点で議論すべきです。

※卵子の提供は事実上禁止されているが,精子提供による人工生殖は行われている点についてなど,下記の記事は興味深いです。
ウォールストリートジャーナル日本版の記事



自民党の野田聖子元郵政相(50)が6日、男の子を出産した。先進国で出生率が2番目に低い日本では今後、野田氏の出産をきっかけに、卵子提供に関する法的枠組みの構築の必要性や、代理母から生まれた子供の認知などといった難しい問題について、国民的な議論が活発化するだろう。 

 米国人の第三者から卵子の提供を受けて妊娠した野田氏は以前から、不妊に悩むカップルにより多くの選択肢を提示できる政策作りを推進するため、積極的に活動してきた。

 日本では、革新的な医学技術が採用されているにもかかわらず、卵子の提供は事実上、禁止されている(ただし、おかしなことに、精子提供による人工生殖は行われている)。さらに、日本産科婦人科学会は代理母出産を禁止している。

 日本は2005年以来、年間の死亡数が出生数を上回っており、出産を促す施策を懸命に模索している。しかし、三十代あるいはそれ以降まで結婚や出産の時期を延ばす男女も多い。第一子を出産する平均年齢は1970年には25歳だったが、現在は30歳まで上昇している。一方、妊娠中絶は合法であり、珍しくない。

 日本では、法的な選択肢が欠如しているため、不妊に悩むカップルのニーズを満たすビジネスが生まれている。「アドバイザー」が不妊に悩む女性を米国や、時にはインドまで連れて行き、そこで女性は卵子の提供者、もしくは代理母を見つけるのだ。このような方法で妊娠した女性の大半は自然妊娠ではないことを公表しない。なぜならば、日本では自然妊娠以外での出産を恥と見る風潮があるとともに、伝統的に血縁を重要視するからだ。

 テレビ俳優の向井亜紀さん(46)は子宮頸がん手術のために不妊になったが、代理母出産を通じて2003年11月に双子を授かった。しかし、一般の高い関心を集めるなか、向井さんを実母とする双子の出生届は不受理となった。向井さんは不受理決定を不服として、法的な戦いに臨み、裁判は最高裁にまで持ち込まれる。しかし最高裁では、出産した女性を母親とする半世紀近い前の判決が引用され、向井さんの敗訴となった。その結果、双子は外国人とみなされたが、2008年3月、正式に向井さんとその夫の養子となり、日本国籍を取得した。

 向井さんはウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、「戸籍がなかったのでまるで存在しないかのように扱われた」と語り、「私たちはまるで外人の子供を預かっている夫婦のようだった。あの子達が生まれたのは奇跡。だけどあの子達の権利は奪われている状態だった」と、その心情を吐露した。

 不妊治療サービスの元関係者によると、日本では、代理母出産で子供を持とうとする女性の多くは服の下に枕やその他の人工物を入れ、「お腹の膨らみ」をわざと作っていたという。そうすれば、近所の人々や友人が本当に妊娠していると思うからだ。

 日本産科婦人科学会は6日、卵子の提供を受けた野田氏の出産について、そのコメントを控えた。

 向井さんは、代理母出産による子供の認知や卵子提供に関する法的枠組みの構築には大賛成だ。しかし、日本人の母性に関するメンタリティーも変化する必要があると考える。向井さんは「昔の人は子供の産めない女性を人として不完全だとみなしていた。そのような女性を差別してきた。そういう態度は今も残っている」と指摘し、「もしある女性が子供が産めないとなると、それを恥だと思い、そのことについて話そうとしない。日本には今もそのようなところが残っている」と語る。

tag : 野田聖子 不妊治療

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大学卒業後、銀行・官庁勤務を経て、社会人大学院生となる。
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